普段捨ててしまいがちな、みかんの皮。乾燥させるだけで、簡単に陳皮(ちんぴ)が作れます。
みかんが出回る時期もそろそろ終わりに近づいてきていますので、ちょっと出遅れた感がありますが、今日はご家庭で簡単に作れる陳皮の作り方をご紹介したいと思います。
小さなお子さんでも作れますので、ぜひ一緒に作ってみてはいかがでしょうか♪
陳皮は「免疫力アップ」や「美肌効果」も♪
陳皮(ちんぴ)とは、みかんの皮を干して乾燥させたもので、漢方薬の原料の一つでもあります。
最近では、みかんの皮の栄養価の高さがテレビなどでよく話題に上がっていますよね。
昔、ある火鍋料理やさんで女子会をした際、そこのオーナーさんが漢方に詳しい方で、漢方の販売もしているとのことで、症状(胃腸が弱いなど)を話すと蒲公英(タンポポ)と紅花とこの陳皮の3つを勧められました。
ちなみにこの日は、美肌になろうと薬膳火鍋を食べましたが、めちゃくちゃ辛くて胃腸が弱い私は本末転倒な結果に…笑
話を戻しまして、陳皮には免疫力アップや美肌効果など、女性に嬉しい健康効果がたくさんあるそうです。
さっそくお茶にして飲んでみたところ、味も悪くないし、私はじんわりと症状が和らぐといった感じで効果を実感できました。
これがきっかけで、たまに調子の悪いときに(生理痛がひどい時なども)お茶にして飲むようになりました。
みかんの残留農薬
やはり食べるとなると、この問題が気になるところ。
大人ならまだしも、子供にも食べさせるとなるととても心配になります。
みかん残留農薬は、成分にもよりますが皮に多く残留されるようなので、我が家では娘も大人もあまり心配せずにこの時期は毎日のようにみかんを食べています。
みかんの皮の残留農薬については、家庭で減らせる方法がネット上でいろいろと紹介されていますが、私が調べた限りでは、ちゃんとした実験データが載っていたりなど信頼できそうな情報は見つけられませんでした。
残留農薬は問題あるとかないとか、こういった話は大抵の場合、個人差があるみたいな曖昧な答えになってしまうのがオチなのですが、私はみかんの皮を食べる場合は、無農薬みかんを購入した方がよいと思っています。
みかんは農薬検査のときに、皮をむいた中身を検査します。
つまり、みかんの皮は食べないという前提で検査しているわけです。
無農薬みかんはお値段は少し高いですが、皮もまるごと美味しくいただけることを考えると決して高くはないですし、今はネット通販などで気軽に購入ができます。
みかんの皮の栄養効果がとても優れていることは事実なので、栄養効果を期待して皮ごと頂くつもりでたまに購入するなんてのもアリだなぁと思っています。
後で説明する陳皮にしたり、マーマレードのようにジャムにしてしまえば長期保存も可能です。
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陳皮は料理やお茶、入浴剤にも♪
薬味や手作り七味唐辛子に
陳皮は七味唐辛子の材料の一つにもなっていますので、スープに入れたりなど普段のお料理に加えても美味しいです。
食べやすいように陳皮をミルサーで細かくするか、ある程度手で細かく砕いたあと、すり鉢で細かくしたものを使います。多少粗くてもOK!
手作り七味唐辛子
七味唐辛子の基本は「二辛五香」とされ、辛さがあるものを2種類、香りを重視したものを5種類ブレンドするのが一般的です。
◼︎ 辛味
唐辛子、山椒、生姜
◼︎ 香り
陳皮、青のり、ゴマ、麻の実、けしの実、柚子、シソ
どれを選んでも良いし、量もお好みでOK!辛いのが苦手な方は、唐辛子の量を減らすなどして調節してみてください。
七味(7種類の材料)にしなくても、唐辛子や山椒、ゴマ、青のりなどお家にあるものだけで作っても美味しいですよ♪
唐辛子は一味でOK。粉末タイプの唐辛子は、美味しいけど舞うので注意が必要。
こちらの方は、体を張って唐辛子から手作りされています。でもめちゃくちゃ美味しそう^^
みかんの皮でジャムやオレンジピール
お砂糖を入れると保存もきくし、そのまま食べても美味しいし、おやつ作りにも使えて便利!
パンにつけたり、紅茶に入れたりお好みで♪
ケーキやクッキーに入れたり、そのままチョコをかけても美味しいですよ♪
陳皮茶
2種類の方法をご紹介します。
どちらも300mlくらいのお湯に対して、陳皮小さじ1杯くらいを用意します。
- 陳皮を茶こしに入れコップの上に置き、上からゆっくりと数回に分けて熱湯を注ぐ。
- ティーポットに陳皮を入れ、熱湯を注いで4~5分蒸らす。
私は茶こしの方法を水筒の上で行い、仕事中に飲んだりもしていました^^
お好みではちみつを入れても美味しいですよ♪
お風呂に入れて入浴剤に
お風呂の入浴剤として使う場合は、残留農薬を気にしなくても大丈夫ですね。
仮に微量出たとしても、湯量からしてまったく問題ないレベルまで希釈されます。
使用後にそのまま捨てられるように、お茶パックに入れると便利♪
有効成分を十分に出すために、お湯を入れる前、あるいはお湯を沸かす前に入れておきます。
湯船に入るときは出してしまって大丈夫です。
しっかりと乾燥させた陳皮を使いましょう
人によっては、みかんの精油成分によって皮膚がヒリヒリする場合がありますので、しっかりと乾燥させた陳皮を使うようにしましょう。
陳皮の作り方
我が家で行なっている、陳皮の作り方をご紹介します!
とても簡単ですので、ぜひお子さんと一緒に作ってみてください♪
食べる前に水で洗う
食べる前に水洗いをして、表面の汚れを落とします。
ちなみに日本では、熟した温州みかん、またはマンダリンオレンジの皮を用いたものが陳皮と定義されています。
美味しくいただく
わざわざ工程に入れる話ではないですね 笑
適当なサイズにちぎる
ヘタは取り除きます。
乾燥させる
みかんの皮の水分が抜けて、カチカチに乾燥するまで、1〜2週間ほど乾燥させます。
本来なら、ザルの上に重ならないように並べてお外で干すのが良いのですが、ちょっと面倒なのと、交通量の多い場所に住んでいるため空気が気になるので、我が家では上の写真のように洗濯ネットに入れて、風通しの良いお部屋の適当な場所に引っ掛けて乾燥させています。
この時期は暖房の使用でお部屋が乾燥しがちなので、室内干しでも問題なく作れますが、湿度の高い季節ではカビが生えないように注意してください。
密封容器に入れて保管
十分に乾燥したら、密封容器に入れて保管します。
しばらく使わない場合は、このような乾燥剤を入れておくと安心です。
知育にもなる? おわりに・・・
我が家では、みかんを食べたあとは決まって娘と陳皮作りをします。
そのため、娘は皮むきからネットに入れるところまで、私の手伝いなしで一人でできるようになりました^^
みかん一袋分を同じ洗濯ネットに入れて乾燥させているので、乾燥してカチカチになった皮や少し硬い皮、まだ柔らかい皮などがあって、ちょっとした知育にも♪
日に日に硬くなっていくところを観察できるのも楽しいし、形が変化していくのも面白い。
娘と一緒に「これは硬いね〜 これはまだ柔らかいね〜」、「にんじんみたいな形だね~」なとど話しながら作っています。
ぜひ皆さんも、作ってみてはいかがでしょうか^^
それではこの辺で♪