浴槽裏(お風呂の下)は、浴槽前面のパネル「浴槽エプロン」をわざわざ外したり、浴槽を移動させないとお掃除ができないのに、浴槽と壁の隙間から水や汚れが入ったりしてカビの温床になりやすく、常日頃なぜこんな設計にするのかと思ってしまうのですが、
我が家では年に2回程度、浴室のエプロンを外さずにこれからご紹介する方法でエプロン内部のお掃除をしています。
だいたい梅雨入り前の大掃除と、年末のちょい念入りお掃除の際に行なっています。
ちょっと変わった方法かもしれませんが、わざわざエプロンを外さなくても良いし、とても簡単にエプロン内部(主にお風呂の下の床)のお掃除をすることができますよ♪
理想を言えば、エプロンを外してお掃除するのが望ましいのですが、そこまではしなくていい(中見るの怖い…)というときは、一度こんな方法でお掃除してみてはいかがでしょうか^^
* 浴室と脱衣所の間の段差がなくフラットなタイプ(バリアフリー)の場合は、水漏れする危険性があるためできません。
用意するもの
- 排水溝カバー
- ジップロックなどのプラスチック袋
- 酸素系漂白剤
排水溝カバーについて
このお掃除方法は、後ほど説明しますがお湯をとめる必要がありますので、しっかりとはまる(固定される)排水溝カバーでなければなりません。
我が家では↓こちらでご紹介しました排水溝カバーを使っていますが、このお掃除をするときのみ上の写真右の備え付けの排水溝カバーを使います。
プラスチック袋について
袋の縁をカットして、一枚のシート状にします。
上の写真のように、排水溝カバーよりも余裕を持って大きめにカットしてください。
袋は破けにくいジップロックなどの保存用袋が適しています。不要になった使い古しのジップロックでOK◎
酸素系漂白剤について
酸素系漂白剤ではなく、キッチンハイターなどの塩素系漂白剤でも大丈夫です。
臭いなどの問題が大丈夫でしたら、塩素系漂白剤を使ったほうがカビに効果的ですが、その場合は酸素系漂白剤とお掃除方法が異なりますので、分けて説明します。
ちなみに、酸素系漂白剤とはこのようなやつです。
↓こちらのカーテンのカビ対策のところで、もっと詳しくご紹介しています。
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エプロンを外さなくてもできる、浴槽エプロン内のお掃除方法
① 浴槽と床を簡単に掃除する
普段のお掃除のように、浴槽やお風呂の床についた汚れを落とし(簡単でOK)、排水溝カバーに溜まった汚れやゴミを取り除きます。
後の④の作業でお湯をはった際に、浴槽や床についた髪の毛や垢などのゴミや汚れがエプロン内に入ってしまわないよう、普段のお掃除程度で構いませんのでお掃除しておきます。
② 浴槽に50℃程度のお湯をはり、酸素系漂白剤を入れる
酸素系漂白剤は、40〜50℃程度のお湯で効果を発揮しますので、冷めてしまうことを考慮して、熱めの50℃程度のお湯をはります。
酸素系漂白剤を商品パッケージに書かれた分量の目安を参考にして浴槽のお湯に入れ、よく混ぜます。
お湯の量については、我が家では設定できる1番少ない湯量(100L)にしていますが、ご家庭のお風呂の広さにもよりますので適宜調節してみてください。
ちなみに・・追い炊き配管の掃除(月1ジャバ)もできちゃいます
「月1ジャバ」でおなじみの風呂釜掃除ができるジャバの主成分は、同じく過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)です。
ですから、エプロン内の掃除をするついでに、ジャバのように追い炊き配管のお掃除をすることも可能です。
その場合は、先ほどの②の内容が変わりますので、詳しくは後ほど説明します。
ただし、配管掃除をしたぶん洗剤の反応が少なくなるため洗浄力が下がります。
* 配管の汚れがひどい場合は、汚れがエプロン内に入ってしまうことになりますので、別で行ないましょう!
③ 排水溝にプラスチック袋をセットする
浴槽にお湯をはっている間に(またはジャバしている間に)プラスチック袋をセットしておきます。
上の写真のように、カットしたプラスチック袋を排水溝カバーの下に置き、そのまま排水溝カバーを被せてしっかりとはめ込みます。
④ 浴槽の栓を抜き、洗浄液を床全体に行き渡らせる
浴槽の栓を抜き、お湯(洗浄液)が浴室の床全体に行き渡るようにします。
追い炊き配管掃除をした場合は、特に冬は少し温度が下がっていると思いますので、もう一度軽く追い炊きをして、湯温を50℃くらいにしてから栓を抜くと良いです。
浴室からお湯が溢れ出てしまうことがあるかもしれませんので、ある程度の量に達したら浴槽の栓をして流れを止めましょう(必ずお風呂用の靴を履いて浴室に入ってくださいね!)。
ちょっと分かりにくいのですが、我が家のお風呂の場合、お湯100Lで上の写真のラインであまり変化がなくなります。
ごらんの通り、なにやらカビのような黒い物体が出てきました…!
実はこの物体が出てきたのがキッカケで、このあと浴槽エプロンを外す決意をすることに!(人生初)
その詳細は、また今度ご紹介しますね^^
⑤ 2時間くらい放置したあと排水する
長めに2時間くらい放置したあと、排水溝カバーとプラスチック袋を外して排水します。
この時、ゴミが流れ出てくる可能性がありますので、排水溝カバーのみ戻しておきます。
プラスチック袋は、次のすすぎでも使うのでとっておきます。
床にためたお湯の排水が終わったら、浴槽に残ったお湯も排水します。
⑥ 浴槽にお湯か水をはる
このあとエプロン内のすすぎをするために、浴槽に②ではったお湯と同量のお湯か水をはります(水の場合は、なるべく追い炊きをして熱めのお湯にします)。
エプロン内の水分を早く乾燥させるためにも、なるべく水ではなくお湯を使います。
②で追い炊き配管の掃除をした場合
追い炊き配管の掃除をした場合は、配管の穴から5cm以上上になるまで水をはり、配管内のすすぎをするため5分以上追い炊きして熱めのお湯にします。
⑦ すすぎをする
⑤で出た汚れやゴミを取り除いたら、再び③で行なったようにプラスチック袋と排水溝カバーをセットし、④のように浴槽の栓を抜いて床全体にお湯を行き渡らせたあと、⑤のように排水します(放置しなくてもOK)。
汚れがひどい場合や、酸素系漂白剤を多めにした場合など洗剤の残留が気になる場合は、何度かすすぎを繰り返してください。
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塩素系漂白剤を使った浴槽エプロン内のお掃除方法
上記の酸素系漂白剤ではなく、よりカビに効果的な塩素系漂白剤を使った(エプロンを外さない)お掃除方法をご紹介します。
1. 浴槽に水を適量はり、塩素系漂白剤を入れる
塩素系漂白剤は水温が低くても大丈夫ですので、酸素系漂白剤のように温度を気にする必要はありませんが、配管を痛める可能性がありますので、追い炊き配管の掃除には使えません。
浴槽に水をはったら、塩素系漂白剤を商品パッケージに書かれた分量の目安を参考にして投入しよく混ぜます。
2. 上記の③④と同じ
上記の酸素系漂白剤のお掃除方法③と同じように、排水溝にプラスチック袋とカバーをセットし、④のように浴槽の栓を抜いて水(洗浄液)を床全体に行き渡らせます。
3. 30分くらい放置したあとすすいで完了
30分ほど放置したあと、上記の⑤⑥のように排水溝のプラスチック袋を外して排水したあとゴミを取り、再び排水溝にプラスチック袋をセットし、今度は浴槽に栓をぬいた状態で水を入れます。
2で床に行き渡らせた水のラインより気持ち多めに水がたまったら水を止め、そのあとプラスチック袋を外して排水します。
これをもう一回以上繰り返して、臭いが気にならなくなるまでしっかりとすすいだら完了です。
塩素系漂白剤は残留するといろいろと厄介ですので(水がかかる場所は特に)、浴槽と壁の隙間にシャワーをあててすすぎを促すなどしてしっかりとすすぎましょう!
酸素系漂白剤を使った追い炊き配管のお掃除方法
1. 浴槽にぬるま湯か水をはる
エプロン内の掃除のついでに配管掃除も行う場合は、先ほど説明しました50℃のお湯ではなく、追い炊き時間を充分にとるためぬるま湯か水をはります。
水の量は配管の穴より5cm以上、上になるようにします。
2. 酸素系漂白剤を入れて追い炊きする
水温が低い場合は溶けにくいので、あらかじめ桶などに酸素系漂白剤を入れぬるま湯で溶かしてから浴槽に入れます。
よく混ぜたら40〜50℃くらいのお湯になるまでしばらく追い炊きします。
酸素系漂白剤の分量は、商品パッケージに書かれた目安を参考にしてください。
3. 追い炊きを終了し30分くらい放置する
40〜50℃くらいになったら、追い炊きを終了して30分くらいそのまま放置します。
そのあともう一度軽く追い炊きして、汚れがほとんど出てこなかったら、エプロン内掃除の③へ進みます。
汚れがひどい場合はエプロン内掃除を諦めて、湯温が再び40〜50℃になるまで追い炊きをしてしばらく放置し、また冷めたらまた追い炊きをして放置…というのを何度か繰り返すと良いと思います。
追い炊き配管は、ご家庭の間取りによりけりですが想像以上に長い場合が多いですので、どうせ掃除するなら念入りにしておくと良いです^^
4. すすぎをする
浴槽の栓をぬいて排水したら、配管の穴から5cm以上上になるまで再び水をはり、5分以上追い炊きしたあと排水したら完了です。
おわりに
先ほどエプロンを外す決意をしたと言いましたが、人生初の試みでしたが外す作業は思ったよりも簡単でした。
まぁそれはそれは衝撃的な光景が広がっていましたし、お掃除するのは大変でしたが、目立ったカビは壁とエプロンの内側だけで、今回この方法でお掃除したからか(あと年に2回のお掃除が功をそうしてか)、床はキレイな状態でした!
もしかしたら、今回のお掃除で出た黒い物体は、壁やエプロンの内側に発生していた黒カビの一部が剥がれて出てきたのかもしれません。
説明は長くなりましたが、実際やってみると結構簡単ですので、エプロン内部のカビが気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか♪
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