昨日たまたま見た動画ですが、某有名人さんで博識でたくさん論破するとても頭が良い方が、ヴィーガンについて発言されているのを拝見し、半分名指しでこのような指摘をすることを迷ったのですが、この方だけでなくコメント欄に書いてる方たちの内容も含めちょっと心がモヤついたので、この場でちょっと言わせていただきたいなと思います。
私はこの方好きなんですが、この話題についてはちょっと受け入れられるものではありませんでした。
ヴィーガンはファッションだ宗教だ、やるやつはバカだ頭がおかしいという発言について、
まずヴィーガンはファッションではありませんし、一部の過激な方たちだけを見て判断しないでほしいし、地球や動物たちのことを考えて、誰にアピールするわけでもなくヴィーガンをされている方がたくさんいますので、そのような方たちに対してさすがに失礼が過ぎると思いました。
宗教かと言われたら、そうとも言えるかもしれません。
なぜなら宗教とは思想なので、この方が言っていた「人口を減らすテロリストの方が環境に優しい」みたいなバカげた思想も宗教であり(もちろんジョークだとは思いますが)、この方の言うロジックに何の疑問も持たずにすべて鵜呑みにしてしまう方たちもある意味宗教的ですね。
このような影響力のある方が、環境問題をなくすには全員死ぬしかないといった、俯瞰的に見すぎて?0か100かみたいな現実的ではない極端な発言をすると、全然理解していない方達がヴィーガンは悪だ!みたいな勘違いを起こしてしまうのではないかと思いました。
案の定コメント欄には何も分かっていないんだなぁと呆れてしまうようなコメントがたくさんありましたし。
未来のことを考えずに自分さえ良ければよい、今さえ良ければよい、どうせ自分が死んだ後の話なんだから、なんて考えている人は、自分さえ良ければよく未来のことなど考えていない一部のおバカな政治家や官僚の文句とか言えませんね。
つまり、日本がどうなっても文句など言えない感じですね(どうせ同じように薄っぺらい文句ばかり言うんだろうけど)。
極論を言って話を終わらせるのは簡単ですが、博識な方なので期待して見てしまいましたが、問題解決のための建設的な答えが残念ながら一つもなく、終始「ヴィーガンはバカ」みたいなことを連呼されていて、全く生産性のないお話だったなと感じました。
ただ、まとめ動画でしたので、ヘンなところだけ切り取られていて、それ以外の部分で大切なことを話されていたら本当にごめんなさい。
それから、ヴィーガンはお肉は食べないけれど医薬品や化粧品を使っているという発言について、
昔と違い今のヴィーガンの定義は「動物製品の使用を排除しようとする生き方」だそうです。
ヴィーガンの方は動物たちの犠牲を100%避けて生きることは不可能だということを理解していますし、その上でなるべく犠牲が少なくなるような暮らし方を選択されています。
化粧品では動物実験がされていないクルエルティフリーのものを使われていると思います。
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子供に動物性タンパク質が必要だといったお話について、こちらは確かに工夫が必要かと思いました。
大豆のアミノ酸スコアは現在では100とされていますし、吸収率95%以上と高く動物性とほぼ同等かと思いますが、大豆ばかり食べるのは飽きますし、大豆ミート等もありますが同じ栄養素ばかり摂り続けるのも問題が出てきそうですし(特に女性はイソフラボンの過剰摂取に注意)、
植物にはタンパク質やカルシウムや鉄分も豊富に含まれていますが、経験上、食べ応えがあり単純にたくさんの量を摂取しにくいため、
お豆やアーモンド等のナッツ類や穀物、野菜や海藻、良質な油を摂りバランスよく摂取できれば問題ないと思いますが、好き嫌い等で難しい場合は、平飼い卵などアニマルウェルフェアな生産者さんを選ぶなどして、卵や乳製品だけ摂るなどの選択肢もあるのではと思います。
あと野菜の細胞壁は火を通すことにより壊れますので、加熱して食べた方が良いのと、脂質が少なく食物繊維が多いのでヘルシーで痩せやすいので、健康には良いのですが痩せ型の方はその辺も気をつけて管理されると良いと思います。
アミノ酸スコアについて、一応補足させいただくと、現在も検討が行われている最新のアミノ酸スコアDIAASでは大豆は99.6で、動物性は魚や牛乳、卵などで100を超えるものが多いが、アミノ酸スコアは時代とともに評価が変わる可能性のある不確実なものです。
大豆に少ない含硫アミノ酸は穀物でカバーできますので、一般的な食事を摂っていればあまり問題ないかと思います。
話はそれますが、この話をしていて芸人の小藪さんって、そういや身長高いけどヴィーガンだったような…とふと思い出し調べたところ、家畜のお肉は食べないがお魚は食べているようでした。
わが家も小藪さんの食生活に近い状態です。
食生活と健康について、人間の体を形作る遺伝子はだいたい地域により異なるため、がたいが良く昔からずっと家畜のお肉や乳製品を摂り続けている欧米人のデータが単純に日本人にも当てはめられるわけではないと思いますので、食生活を変える際は少しずつ様子を見ながら取り入れていくのが良いのではと思います。
ヴィーガンと言いつつ卵を食べているからおかしい!とか、〇〇リアンだから〜は食べるけど〜は食べないとか、そのような類のお話は、私にとってはなんだか論点がズレている気がしてどうでも良い話なのですが、
動物たちや環境のこと、ご自分の心と体の健康や食生活を守りたいのならば、食べ物が作られている自然環境やそれに付随する政治などの諸々も考えないとねと思いますし、
人間も自然の一部であり、健康的に暮らす権利があり体の健康を維持していく義務?もありますから(虫さんのようにその辺でくたばられても困りますし、不健康な生活をして病気になって苦しんでもそれは自業自得ですから)、闇雲にヴィーガンを始めるのではなく、自分の体を健全に保ちつつどれくらい減らせるのか、体調を見ながら年齢や性別、職業などに応じて加減をしていく必要があるかと思います。
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この方の発言についてのお話から逸れますが、ヴィーガンの方たちが訴えている問題について、
動物たちになるべくストレスがかからないように営まれている一部の真っ当な畜産農家さんたちも一緒くたにするのは話がズレてしまいますし、避けなければなりません。
問題なのは、大量生産の安いお肉や卵などの悪質な工業型畜産業界です。
私利私欲のため、家畜の放牧用地や飼料用地を確保するために、アマゾンの熱帯雨林を故意に燃やすなどして、自然破壊を繰り返し、たくさんの人や野生動物たちの命が奪われています。
コストを抑えて安く売るために、家畜をほとんど身動きが取れない狭い檻の中に一生閉じ込め、生後間もなく親から引き離される子供たちは角や陰部、歯や尻尾などを麻酔なしで切り落とされ、体に負担のかかるホルモン剤や抗生物質を大量に与え続けられ、体の大きな家畜に言うことを聞かせるのは大変なため飼育員により暴行され、出産はもちろん出荷後も、安楽死させるとコストがかかるため麻酔なしで頭蓋骨を砕き失神させるなどして生きたままさばかれたりします。
失神させるのには失敗も多いが、家畜にも人間のように痛覚があり、感情や記憶力もあります。
世界では毎日4万人もの人が餓死しているというのに、貧困国では主食でもあるトウモロコシや小麦を、私たちが食べる食品の原料や家畜のエサとして大量に輸入し、そして大量に消費し、日本では1年間に約523万トンもの食料が捨てられています。
先進国の人間がお肉をたらふく食べるために、どれだけの犠牲が強いられているのか、知っていますか?
ここで書いたことはごくごく一部の現状ですが、
そんなことも知らずに、他の動植物の尊い命をいただき生きのびられているということを忘れ、貧困国の犠牲のもとに裕福な食生活が送られているという事実を知らずに、毎日のようにお肉をたらふく食べ、食べ残しを当たり前のように廃棄し、太ったからダイエットしようなどという、このバカバカしい現状に対し、何も感じないし何も行動しないという方が「頭がおかしい」と思います。
需要がある限り、人間がお肉をたらふく食べ続けている限り、膨大な家畜の飼料や水が必要になり、アマゾンに限らずどこかの自然が消え続けます。
「欲」は生きるために必要なものであり、誰しもが持つ自然なものですが、足るを知らずに欲望をコントロールできずに環境を破壊することは、幼稚でとても理性のある人間がしていることとは思えません。
人間中心主義にも程があります。
物事は0か100か、白か黒かみたいな思考で語れるものはなく、環境のことで言えば、破壊と保護の両極端に位置するのではなく、自然を利用しつつも守らなくてはなりません。
お肉を食べ残すまでたらふく食べ、人間の欲を自然なものだからと逆手に取り、家畜の苦痛や自然破壊を正当化するのは、とても精神性が低く破滅的で、「家族を養うためにアマゾンを放火する人たち」以上に罪深いと言っても過言ではなく、欲望をコントロールできない幼稚すぎる人間のすることです。
日本が多く輸入するオーストラリアの自然も同様に減少していますが、また森が再生しても以前のような状態にはならず多くの野生生物の住処が失われています。
私はヴィーガンではありませんが、わが家では調理用の生肉のパックを買わなくなりましたので、家ではほぼ家畜のお肉を食べなくなりました。
たまにお弁当を買って帰ったときに入っていたお肉を食べる程度。
週1くらいで外食するときは好きなものを食べます。
普段のお買い物では魚、卵、チーズ、ヨーグルト、バターは買います。
魚は乱獲の問題もありますから、絶滅危惧種に指定されていない魚や、比較的に持続可能な漁業が確立されている魚を選び、食べ過ぎないようにしています。
卵は平飼い卵を買います。わが家には高級品なので、大事に味わっていただいています^ ^
ストレスの少ない環境で育つ鶏さんの卵は、やっぱり美味しいです。
コンソメや鶏ガラスープの素などの動物性の調味料も他で代用できたので買わなくなりました。
牛乳は私がお腹を下しやすいという理由でやめました。
娘は学校給食がありますし、夫は昼食で好きなものを食べています(最近は野菜や魚中心で、玄米ご飯を食べているようです)。
わが家ではこのような状態になるまでに一年くらいかけて、様子を見ながらゆる〜く進めてきました。
お肉の消費は以前に比べ、私は90%くらい、娘と夫は50%程度減ったと考えていますが(魚、卵の消費量は増えていませんしむしろ減っていますが)、誰も体調を崩さずに健康的に暮らせています。
週1.2でもお肉の消費をやめる人がたくさん増えれば、持続不可能な地球環境は改善していくのではないでしょうか。
ちょっとモヤついて、多少話がそれて思いの丈を書き連ねてしまいましたが、後世のことも考えて、できることから少しずつでも始められる方が増えてくれるといいなと思っています^ ^
それではまた♪