先日はヴィーガンの方に対し否定的な方、というよりその背景にある問題を理解していない方々の言うペラッペラにうす〜いコメントが目に入り、モヤついてこちら↓でいろいろと書きました 笑
その中で、環境破壊についてアマゾンの放火の件などを例に出して書いていますが、もしかしたらこれを読まれて、このような畜産の問題は日本では起こっていないと思われた方もいるのでは?などと考えていたところ、タイムリーにもこんな悲しいニュースが入ってきてしまいました…。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa0616b3728e72dd5f4e81b0335abe8a42d81b00?page=1
もし日本には関係のないことだと思われた方がいましたら、それは大きな間違いで、家畜に対する扱いは今では日本のほうがめちゃくちゃ酷いのです。
このような酷いニュースは牛だけではありません。
ぜひこちらの動画を見てください。
繊細な方でも見れる映像しか流れませんので、安心してくださいね。
私がプラントベース食を始めた理由は、森林破壊などのことももちろんですが、畜産業界のあまりにも酷い実態を知ったからです。
以前から「ヤバいらしい」という噂は聞いていたのですが、正直なところ、そういった情報をあまり見たくないし、お肉を食べている以上知らない方が幸せだ…などという気持ちがどこかにあり、目を背けて過ごしていました。
性格的に映画やドラマ、アニメでもグロテスクな描写が苦手で、見たらトラウマになりそうだという不安もありました…。
そんな私ですが、ある時初めてヴィーガンという言葉を知り、なんとなく気になり調べていくと、環境問題と密接な関わりがあることが判りました。
そして環境負荷の大きい畜産の現状を知らないままでいてはいけないなと思い、国内外のネット記事を中心に情報収集しました。
そこでわかったことは、私の想像をはるかに超えた、超えすぎて具合が悪くなるほどの凄惨な実状でした。。。
動物に対し人はこんなにも酷いことをしてきたのか、今こうしている間も身動きが取れない檻の中で、ただただ「子供を産む道具」として生きることに耐えながら過ごしているのか、そして私はそんなことも知らずにこれまで食べ続けてきたのかと。
それを知った時はなんだか時が止まったかのように呆然としてしまい、ただただ情けない気持ちになったことを覚えています。
スポンサーリンク
もし目の前で「子供が虐待」を受けていたら、助けたり通報したりする人がほとんどでしょう。
もし目の前で「動物が虐待」を受けていたらどうでしょう?おそらく通報する人は多いのではないでしょうか。
では「スーパーで売られているお肉」を見て何を思いますか?美味しそう?生姜焼きにしようかな?でしょうか。
このお肉はもちろん動物の死体なわけですが、それなのに私たちは、このお肉がどのような生産過程を経てここに並んでいるのかを考えることはしません。
目の前で起こっていなければ、都合の悪いことだとして、うすうす知っていたとしても見て見ぬふりをしてしまうのですね。かつての私もそうでした。
「無関心」というものはとても恐ろしいものです。
そしてこの「無関心」が企業や政府を野放しにし、ジャーナリズムを奪い、ますますこの国をダメにするという悪循環を生んでいることすらも知らないという恐ろしさ…。
世の中で起こっていることは国内のニュースだけ見ていても分かりません。
ジャニーズの件で、メディアが信用できないということが証明されましたね。
私は英語を話せませんが、今の時代、英語が読めなくても翻訳機能を使えば読めます。
私たちは、テレビ番組やCMなど知らず知らず入ってくる情報を日常的に見聞きすることにより、無意識レベルで「お肉や卵を毎日食べなければいけない」と信じ込まされてきたのではないでしょうか。
でも人は2日、3日お肉や卵を食べなくても絶対に死なないどころか体調を崩すこともありません。
前にも書きましたが、わが家では外食ではお肉も食べ、家では動物性のものは魚と卵、乳製品だけ食べていますが、家族みんな至って健康です。痩せすぎることもありません。
魚は比較的サステナブルな漁業が確立されているお魚を選び、卵は平飼い卵、乳製品はなるべく国産牛乳から作られたものを購入しています。
なぜ国産牛乳なのかと言いますと、日本の酪農家さんを応援したいからなのですが、現在、乳牛を殺すと1頭あたり15万円の助成金が交付されていることをご存知でしょうか。
50億の予算がついているようです。これらはもちろん私たちの税金から支払われます。
これは牛乳が余っているから屠殺しろということなのですが、価格を安定させるために動物を殺して生産調整するというのは、これまでも鶏に対して行われてきました。
「卵は物価の優等生」などと軽々しく言えることではないのです。
このように価格を安定させるためだけに動物たちを、私たちの税金を使って殺すというバカバカしいことが以前から行なわれているのですが、日本の酪農家さんは応援したいけれど、こちら↓の記事のような酪農業界の闇を知ると、なんだか複雑な気持ちになります…。
スポンサーリンク
話が少しそれましたが、
平飼い卵は値段は少し高くなりますが、消費量を減らせば出費は大して変わりません。
日本の卵は海外に比べ、消毒など衛生管理が徹底されて安全なうえ、値段が異常に安いです。
それは足元まで金網の狭いケージの中に鶏をすし詰め状態にし、それを何段にも連ねて飼育する「バタリーケージ」という飼育法が主流になっているからなのですが、このバタリーケージはEUでは2012年にすでに禁止されており、今ではアメリカやカナダのマクドナルドなど、世界の200以上の企業が100%平飼い卵などのケージフリー卵を使用することを決定しています。
日本はアニマルウェルフェアやエシカル消費と言う観点で、めちゃくちゃ遅れをとっています。
それは鶏卵の場合、卵の消費量世界2位の日本で、質が良く異常に安い卵の価格を維持するために過密飼育をせざるを得なく(価格が高くなると消費者からバッシングを受けるため)、アニマルウェルフェアなどできるわけがないからです。
それ故に起きてしまった汚職事件もありましたね。
このような不幸で不健全な世の中の仕組みを変えていくには、結局のところ消費者の意識が変わらないと無理なのです。(選挙には行きましょう、お子さんの未来のためにも…)
お肉に関して言えば、大豆ミートなどの代替肉がありますが、1kgくらいの多めに入った商品を選ぶとだいぶコストも抑えられますし、お湯で戻すと倍近く膨らむので、ものにもよりますがお肉よりも安いです。
わが家ではたまにひき肉タイプの大豆ミート(遺伝子組み換えじゃないやつ)を使いますが、賞味期限が長くシリアルのように常温で保存でき、使いたい時にパラパラと必要な分だけ出して使えるのが便利で、ハンバーグのようなものを作る際は、お肉だと手に油がこびりつき何度も石鹸で洗わないと落ちないし、衛生面も気を使わなければならないのが面倒くさいのですが(使い捨て製品を極力避けているためポリ手袋は使いません)、大豆ミートならそのようなストレスもなくなる上、中まで火が通ったか心配する必要もなくなります。
大豆ミートを使わなくても、お肉の代わりに厚揚げや油揚げを入れたり、生姜にんにくネギなど香味野菜でしっかり香りを出したり、キノコなどで食感を出したり、砕いたナッツを入れたりオイルを気持ち多めに使うと、コクが出て満足感も増えます。
たまに子供と一緒に餃子を作るときは、餃子のタネで粘土遊びのようなことをしても、その手で鼻をかいても、植物性のものなので心穏やかに安心して任せられます 笑
このように、プラントベース食にすると衛生面をあまり気にしなくて済むため、調理がラクになります^ ^
あ、わが家はお魚は食べますが、だいたいそのまま焼くだけなので…笑
お肉の代わりに、こちらでご紹介した水切り豆腐を使うことも多いです↓
私はアニマルウェルフェアな畜産の普及を願っており、生産量によりお肉や卵の価格が変動するのは仕方がないものだと考えています。
他に食べ物がないわけではありませんし、動物はモノではないので安定などしないのが当たり前という価値観に消費者も意識を変えていく必要があるのではと考えています。
もちろんアニマルウェルフェアを導入するには、生産性が下がったり農家さんの負担が増えたりなど様々な課題があります。
ただアニマルウェルフェアに配慮した畜産DXという畜産のデジタル化も進んでいるようなので、外資ではなく国産の技術で、かつ動物と農家さんの負担が減らせるかたちで上手く導入できたらいいなと期待しています。
お買い物をする際に、手にとった商品がどのような過程を経てそこに陳列されているのか、
生まれてから一度も日の光も浴びず、草の上を歩くこともないまま、生き地獄のような一生を過ごした(過ごしている)家畜のお肉や卵なのか、
そして動物にそこまでの苦痛を強いてまで、お肉や卵をたくさん食べる必要があるのか、一度考えてみてほしいのです。
最後に、私はプラントベース食を結構楽しんでやっています。
どう工夫したらもっと満足感が出るのか考えたり、試行錯誤するのも面白くて^ ^
プロの料理人さんや栄養士さんが、家庭でも作れるヴィーガンメニューを考えてくれたらいいのにな〜なんて密かに思っていますが 笑
今日も長々と書いてしまいました…ここまで読んでくださった方に感謝です。。。
それでは今日はこの辺で。